建築 と 茶の湯 の間

桐浴邦夫(KIRISAKO Kunio)の備忘録 茶室・数寄屋・茶の湯・ヘリテージマネージャーのことなど

2018-01-01から1年間の記事一覧

まいまい京都「蘆花浅水荘」

「まいまい京都」の見学会で蘆花浅水荘を案内して参りました。蘆花浅水荘蘆花浅水荘は近代の画家山元春挙の屋敷です。近代和風建築(数寄屋建築)として滋賀県で最初に重要文化財に指定された建築です。 山元春挙のお孫さんの山元寛昭さんにはいつもお世話に…

岡田孝男の記録した大阪の幻の茶室

日本建築協会の『建築と社会』2018.11号、「再読 関西の建築」で、拙稿「岡田孝男の記録した大阪の幻の茶室」が掲載されました。 1941年の同誌の記事の再読です。この岡田孝男の記録した茶室のうち、大阪市内のものがすべてその後戦禍で焼失します。今となっ…

訃報 中村昌生先生

恩師、中村昌生先生が亡くなった。平成30年11月5日のことだ。 その業績は今さら言うまでもないが、茶室・数寄屋建築の研究者そして建築家としての泰斗であり、日本の伝統建築技術の顕彰に努められ、間近に迫った「伝統建築 工匠の技」のユネスコ文化遺産登録…

重要文化財・松殿山荘 近代建築としての和風空間―松殿山荘の見方

本日、松殿山荘で京都建築専門学校主催の講演会と見学会「重要文化財・松殿山荘 近代建築としての和風空間―松殿山荘の見方」が行われ、松殿山荘の見方について、新しい知見も加えお話しして参りました。 kyotokenchiku.ac.jp

市民講座 重要文化財・松殿山荘

10月13日、松殿山荘にて市民講座が行われます。 写真は、拙著『茶の湯空間の近代』(思文閣出版、2018.1)の表紙より

伝統建築講演会@徳島

とくしま文化財マイスター連絡協議会主催の講演会で 「伝統建築から学ぶ「茶の湯空間を歴史から読み解く」」と題してお話しいたします。 9月24日(月・祝)14:00 ~ 16:00 木材利用創造センター( 旧徳島県林業総合技術センター敷地内)林業人材育成棟大講義室…

重要文化財指定記念公開講座

昨日、松殿山荘にて重要文化財指定記念公開講座が行われました。 野村美術館館長・谷晃先生の「高谷宗範と野村得庵」と題するご講演と小生の「ジェントルマンアーキテクト高谷宗範」、 そして見学会でした。 shoudensansou.wixsite.com

近代数寄者と銘木文化

拙稿「近代数寄者と銘木文化」が淡交社の雑誌『なごみ』6月号に掲載されました。 当号は「茶室に生きる銘木」特集号で、中村義明氏による実例紹介などが掲載されています。 小稿では京都の伊集院兼常の廣誠院、岡部正太郎が手を加えた弘道館、そして石川県の…

鴨東通信no.106

思文閣出版の『鴨東通信』no.106にエッセイ「茶の湯空間からの近代」が掲載されました。 内容は、先般の学術書『茶の湯空間の近代』に関連したものですが、「茶の湯空間「の」」を「茶の湯空間「から」」としています。近代建築と茶の湯あるいは数寄空間とは…

思文閣文化サロン

朝日カルチャーセンター京都教室、思文閣文化サロンで、「『茶の湯空間の近代 世界を見据えた和風建築』 数寄屋建築から見えてくる近代」と題してお話しして参りました。 この度は、2月に思文閣出版から上梓した『茶の湯空間の近代 世界を見据えた和風建築』…

茶室の本質

淡交4月号特集「茶の湯における茶室」で「茶室の本質」と題して小稿を記しています。 茶室の本質として、自然との関わりについて焦点を当てたものです。 茶室とは壁で囲われた閉鎖的なもの、という反論が聞こえてきそうですが、しかし自然との結びつきの強い…

弘道館講座『茶の湯の文化を識る』

弘道館講座『茶の湯の文化を識る』で、「茶の湯空間の近代」と題して、お話しして参りました。 2月に出版した同書の内容を、なるべくわかりやすくお話しいたしました。 茶の湯にとって苦難な時代を乗り越え、大きく発展した近代の茶の湯。その茶室や数寄屋に…

茶室露地大事典

先般よりお知らせしていました『茶室露地大事典』が手元に届きました。 小生も編集員として参加しました。 近日中に書店の店頭にも並ぶそうです。茶室露地大事典

日式茶室設計

台湾香港で販売されている小著『日式茶室設計』改訂版(表紙のみ?)が出版されました。 中国語(繁体字)訳は林書嫻氏。

『茶の湯空間の近代』の読み方 その7

桐浴邦夫著『茶の湯空間の近代』の読み方 その7本書は、学術書です。ただ同分野を研究あるいは知識をお持ちの方は、少ないようです。しかし筆者は、これが近代建築史において重要であると考え、出版いたしました。本ブログでは、数回に分けて、「『茶の湯空…

『茶の湯空間の近代』の読み方 その6

桐浴邦夫著『茶の湯空間の近代』の読み方 その6本書は、学術書です。ただ同分野を研究あるいは知識をお持ちの方は、少ないようです。しかし筆者は、これが近代建築史において重要であると考え、出版いたしました。本ブログでは、数回に分けて、「『茶の湯空…

『茶の湯空間の近代』の読み方 その5

桐浴邦夫著『茶の湯空間の近代』の読み方 その5本書は、学術書です。ただ同分野を研究あるいは知識をお持ちの方は、少ないようです。しかし筆者は、これが近代建築史において重要であると考え、出版いたしました。本ブログでは、数回に分けて、「『茶の湯空…

『茶の湯空間の近代』の読み方 その4

桐浴邦夫著『茶の湯空間の近代』の読み方 その4本書は、学術書です。ただ同分野を研究あるいは知識をお持ちの方は、少ないようです。しかし筆者は、これが近代建築史において重要であると考え、出版いたしました。本ブログでは、数回に分けて、「『茶の湯空…

『茶の湯空間の近代』の読み方 その3

桐浴邦夫著『茶の湯空間の近代』の読み方 その3本書は、学術書です。ただ同分野を研究あるいは知識をお持ちの方は、少ないようです。しかし筆者は、これが近代建築史において重要であると考え、出版いたしました。本ブログでは、数回に分けて、「『茶の湯空…

『茶の湯空間の近代』の読み方 その2

桐浴邦夫著『茶の湯空間の近代』の読み方 その2本書は、学術書です。ただ同分野を研究あるいは知識をお持ちの方は、少ないようです。しかし筆者は、これが近代建築史において重要であると考え、出版いたしました。本ブログでは、数回に分けて、「『茶の湯空…

『茶の湯空間の近代』の読み方 その1

桐浴邦夫著『茶の湯空間の近代』の読み方 その1本書は、学術書です。ただ同分野を研究あるいは知識をお持ちの方は、少ないようです。しかし筆者は、これが近代建築史において重要であると考え、出版いたしました。本ブログでは、数回に分けて、「『茶の湯空…

『茶の湯空間の近代』の読み方 その0

桐浴邦夫著『茶の湯空間の近代』の読み方 その0本書は、学術書です。ただ同分野を研究あるいは知識をお持ちの方は、少ないようです。しかし筆者は、これが近代建築史において重要であると考え、出版いたしました。本ブログでは、数回に分けて、「『茶の湯空…

伝統建築工匠の技がユネスコ無形文化遺産への提案候補へ

「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」が本年度のユネスコ無形文化遺産(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表)への提案候補として選定されました。 www.bunka.go.jp私も末席に加えていただいている伝統木造技術文化遺産準備会「伝統構…

『茶の湯空間の近代』刊行されました

拙著『茶の湯空間の近代』が、平成29年度科学研究費助成事業「学術図書」の交付を受け、思文閣出版より刊行されました。 内容は、これまでの論考のうち近代にかかわる部分をまとめ、一部関連の考察を加えたものです。修士課程を出てからしばらくブランクがあ…