『建築知識』10月号に、「茶と建築の日本史」第5回室町時代が掲載されています。
【概要】
室町時代、足利義満の北山殿をはじめとする将軍邸の会所では、唐物を飾り、同朋衆が裏方から支える「殿中の茶」が発達した。別室の茶湯所に置かれた茶湯棚は、やがて台子として客前に現れ、点茶の場も主室へと移っていく。本稿では、こうした変化をたどり、珠光の茶と足利義政の東山殿・同仁斎に注目しながら、格式ある会所の茶から、少人数で向き合う私的な茶へと移る過程を、北山殿から東山殿へと展開する建築空間とともに読み解く。

『建築知識』10月号に、「茶と建築の日本史」第5回室町時代が掲載されています。
【概要】
室町時代、足利義満の北山殿をはじめとする将軍邸の会所では、唐物を飾り、同朋衆が裏方から支える「殿中の茶」が発達した。別室の茶湯所に置かれた茶湯棚は、やがて台子として客前に現れ、点茶の場も主室へと移っていく。本稿では、こうした変化をたどり、珠光の茶と足利義政の東山殿・同仁斎に注目しながら、格式ある会所の茶から、少人数で向き合う私的な茶へと移る過程を、北山殿から東山殿へと展開する建築空間とともに読み解く。


『建築知識』2026年9月号に「和漢のゆらぎと婆娑羅の時代」(「茶と建築の日本史」連載第4回)が掲載されました。
【概要】南北朝時代には、既存の身分秩序や作法を崩し、豪奢な装飾や遊興を好む「婆娑羅」の風潮が広がった。佐々木道誉の花見や闘茶にみられる華やかな演出とともに、中国趣味を強く反映した楼閣における茶も行われた。一方、歌合や連歌では、寝殿造の殿舎から廊や弘御所、泉殿、さらに会所へと文芸の場が展開する。やがて板敷に置畳を敷く会所が茶や文芸の主要な場となり、のちの茶の湯空間へと続く新たな空間文化が形づくられていった。
『茶の湯研究 和比』第17号に拙稿「茶室史における東求堂同仁斎」が掲載されました。
【概要】東求堂同仁斎をめぐる「茶室の濫觴」説と、それを否定して書院・書斎とみる近代以降の研究史を再検討した論考。
『蔭涼軒日録』『君台観左右帳記』『日本教会史』などを比較すると、義政期には格式ある殿中の茶と、囲炉を囲むような私的・親密な茶とが併存していたことがわかる。
同仁斎は後世の草庵茶室そのものというわけではないが、書院的空間の内部に茶の湯の機能が重なり、会所・書院の茶から小規模で内向きな茶へと向かう変化を示す空間である。したがって草庵などの茶室成立へ向かう重要な転換点として位置づけることができる。

『建築知識』2026年8月号に「鎌倉時代の建築と茶の再興」が掲載されました。
【概要】鎌倉時代、宋との交流を背景に大仏様・禅宗様という新しい建築が展開した。重源と栄西は寺院復興や造営に深く関わり、栄西は茶の再興にも大きな役割を果たした。『喫茶養生記』にみる養生としての茶と、禅宗寺院の茶礼を通して、茶が作法や空間の秩序と結びついていく過程をたどる。

『建築知識』2026年7月号に「茶と建築の日本史」第2回「平安京、国風文化と中国文化」が掲載されました。
【概要】平安時代を、唐風文化から国風文化へと移る時代として捉え、隠逸思想や中国茶文化、茶の伝来を概観する。さらに寝殿造と歌合空間を通じ、建物と庭が一体化した文芸空間が、後の会所や茶の湯へつながる道筋を読む。

『建築知識』誌で、
新連載「茶と建築の日本史 ”和”をめぐる心とかたち」が始まります。
第一回は飛鳥奈良時代です。
【概要】茶の湯空間を手がかりに、日本の建築文化の源流をたどる連載の第一回。飛鳥・奈良時代を舞台に、「日本」「和」の成立を確認し、大極殿と大嘗宮、長屋王邸、黒木造を通して、大陸文化と在来文化が併存するなかで育まれた和風建築の原点を探る。

日経新聞で、拙稿「茶室・数寄屋の近代化」の記事が連載されました。
www.nikkei.com




建築知識5月号「京都の建物と街並み詳細絵巻」、6ページほど書かせていただきました。
興味がありましたらご覧ください。

日経新聞の4月1日夕刊に掲載の予定です。「茶室・数寄屋の近代化」の連載(全4回)が始まります。今回はその第1回です。近代を扱う連載ですが、出発点は千利休です。
じつは今回の内容のもとには、約40年前に修士論文で書いた武田五一の茶室論があります。その後いろいろな曲折がありましたが、このまま埋もれさせるのは惜しいと思い、約25年前に建築学会の論文集に投稿し、査読論文として掲載されました。以後、近代の茶室に関する著作の中で少しずつ書いてきましたが、内容がやや特殊でもあり、広く読まれる機会はあまりなかったように思います。
今回、日経新聞に掲載されることで、この考え方がようやく多くの方の目に触れることになりました。長く温めてきたテーマが、やっと日の目を見ることになったように感じています。
www.nikkei.com
現代・和室の会のメンバーが連載している建築士会連合会の雑誌『建築士』の連載「和室を巡る」の第10回は、茶室から幅を広げた文芸空間について書いてみました。
向峯居はふじのくに茶の都ミュージアムにある、泉殿そのものではないが、それをイメージさせる建築。観潮楼は丸亀の中津万象園にある煎茶席、水雲閣は湖東三山の金剛輪寺にある茶室。いずれも水とのかかわりが重要な建築です。
