建築 と 茶の湯 の間

桐浴邦夫(KIRISAKO Kunio)の備忘録 茶室・数寄屋・茶の湯・ヘリテージマネージャーのことなど

建築史学会

建築史学会令和六年度の大会が奈良女子大で開催され、「茶の湯空間としての東求堂同仁斎とその後」を発表いたしました。
同仁斎は、昭和40年の修理で、「いるりの間」の墨書が発見されるなど、茶の湯空間としての意味を持つ建築です。しかしながら、必ずしも建築史研究者がそのような見解を持つわけではなく、否定的な方もいらっしゃいます。
本研究は、それを補強するため、ジョアン・ロドリゲスの『日本教会史』あるいは当時の日記である『蔭凉軒日録』のこれまで扱われていなかった条を参考にして、同仁斎の茶の湯空間としての側面について論じたものです。基本は口頭発表でしたので、こんごこれをまとめて論文として発表する予定でいます。