建築 と 茶の湯 の間

桐浴邦夫(KIRISAKO Kunio)の備忘録 茶室・数寄屋・茶の湯・ヘリテージマネージャーのことなど

記事

待庵の不思議

建築士会の『京都だより』に「待庵と茶室の歴史」というタイトルで、待庵の不思議、について書きました。何が不思議か、というとあれだけ風光明媚な山崎という場所にありながら、極めて閉鎖的な茶室です。茶室とはこういうもんだ、という意見もあるでしょう…

「pen」2022年2月号

「pen」2022年2月号(2021年12月28日発売) 以下の項目、協力しました。 ■利休の「待庵」はいまも我々に、建築の意義を問いかける ■伝統建築の技を解説! 部位別、5つの授業 よろしければご高覧ください。Pen(ペン)2022年2月号[特集:日本の建築、ここが凄い!…

「ブルーノ・タウトと建築と社会」

『建築と社会』2021年7月号に、小稿「ブルーノ・タウトと建築と社会」が掲載されました。 drive.google.com

仮設的建築に見出せる恒久性~茶室に関して~

ある人から、以前書いた『建築と社会』誌に掲載された拙稿のリクエストがありましたので、掲載しておきたいと思います。 興味がありましたら、ご覧ください。 仮設的建築に見出せる恒久性~茶室に関して~@建築と社会201908 drive.google.com

分離派展の感想

京都国立近代美術館で開催されていた分離派建築会100年展が終了しました。 その分離派展の感想をfacebookに投稿したところ、意外にも反応があって、主催者側の京都大学教授の田路氏のところにまで、この声が届いたようです。以下に少し整理して(参考文献等…

『五十八さんの数寄屋』

藤森 照信、 田野倉 徹也 著 『五十八さんの数寄屋』の書評を書きました。 「 「五十八さん」とは近代数寄屋の巨匠、吉田五十八のことで、「数寄屋」とは、簡単にいってしまえば茶の湯の考え方を取り入れた建築である。 日本の近代建築は驚くほど短期間で西…

書評『茶の湯空間の近代』デザイン理論73

意匠学会『デザイン理論』73に小著『茶の湯空間の近代』の書評が掲載されました。著者は京都精華大学の谷本尚子氏です。 www.shibunkaku.co.jp 概要を記していただき、読みやすいという点、高谷宗範について「五月蠅く」感じていた谷本氏が得心できたという…

岡田孝男の記録した大阪の幻の茶室

日本建築協会の『建築と社会』2018.11号、「再読 関西の建築」で、拙稿「岡田孝男の記録した大阪の幻の茶室」が掲載されました。 1941年の同誌の記事の再読です。この岡田孝男の記録した茶室のうち、大阪市内のものがすべてその後戦禍で焼失します。今となっ…

近代数寄者と銘木文化

拙稿「近代数寄者と銘木文化」が淡交社の雑誌『なごみ』6月号に掲載されました。 当号は「茶室に生きる銘木」特集号で、中村義明氏による実例紹介などが掲載されています。 小稿では京都の伊集院兼常の廣誠院、岡部正太郎が手を加えた弘道館、そして石川県の…

鴨東通信no.106

思文閣出版の『鴨東通信』no.106にエッセイ「茶の湯空間からの近代」が掲載されました。 内容は、先般の学術書『茶の湯空間の近代』に関連したものですが、「茶の湯空間「の」」を「茶の湯空間「から」」としています。近代建築と茶の湯あるいは数寄空間とは…

茶室の本質

淡交4月号特集「茶の湯における茶室」で「茶室の本質」と題して小稿を記しています。 茶室の本質として、自然との関わりについて焦点を当てたものです。 茶室とは壁で囲われた閉鎖的なもの、という反論が聞こえてきそうですが、しかし自然との結びつきの強い…

「近代の茶室」

『普請』50号 京都伝統建築技術協会が発行する『普請』50号に、拙稿「近代の茶室」が掲載されました。 近代から現代にかけての茶室について、特に海外や日本の建築動向を併せて、記述しました。

「再読 関西近代建築 旧橿原神宮駅」

『建築と社会』2010年5月号に「再読 関西近代建築 旧橿原神宮駅」を執筆いたしました。 再読 関西近代建築 旧橿原神宮駅奈良県橿原市 設計:大林組設計部(村野藤吾) 竣工:昭和14(1939)年 旧橿原神宮駅は、橿原神宮のへの玄関口の駅舎として建築されたもの…

「再読 関西近代建築 旧京都電灯本社ビル」

『建築と社会』2009年8月号に「再読 関西近代建築 旧京都電灯本社ビル」を執筆いたしました。 旧京都電灯本社ビル 京都市下京区 設計:武田五一 竣工:昭和12(1937)年 DOCOMOMO100選にも選出されている旧京都電灯本社ビルは、京都のモダニズム建築として代表…