建築 と 茶の湯 の間

桐浴邦夫(KIRISAKO Kunio)の備忘録 茶室・数寄屋・茶の湯・ヘリテージマネージャーのことなど

思文閣文化サロン

朝日カルチャーセンター京都教室、思文閣文化サロンで、「『茶の湯空間の近代 世界を見据えた和風建築』 数寄屋建築から見えてくる近代」と題してお話しして参りました。
この度は、2月に思文閣出版から上梓した『茶の湯空間の近代 世界を見据えた和風建築』に因んでの講演となりました。
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場所は松殿山荘です。
講座内容:(朝日カルチャーセンターwebページより)

近代の茶の湯空間、それはもちろん日本の伝統なのですが、また一 方、世界的な視野からも位置付けられるものです。西洋建築が近代化するとき、大きく着目されたものの一つが日本建築でした。とりわけ茶室や茶の湯の影響を受けた数寄屋建築は、その簡素な意匠を元にした建築に、豊かな空間が構成され、西洋や日本の近代の建築家たちを魅了しました。一方で明治維新を迎えた日本においては、人びとの視点は西洋に向き、伝統文化は大きな打撃を受けたのです。この激動の近代における茶の湯空間について、さまざまな側面を考察します。