『建築と社会』2009年8月号に「再読 関西近代建築 旧京都電灯本社ビル」を執筆いたしました。
DOCOMOMO100選にも選出されている旧京都電灯本社ビルは、京都のモダニズム建築として代表格の一つである。しかしこの建物にはまた別の顔が隠されている。設計者武田五一らしい艶やかな意匠が質実な構築物に組み込まれているのだ。ここでは、当時の「建築と社会」誌「新建築」誌のグラビアを参考にして、モダニズム時代のメディアの表現と武田の設計姿勢との違いを浮彫にし、この時代におけるモダニズムの多様性と転換点に言及する。・・・