建築 と 茶の湯 の間

桐浴邦夫(KIRISAKO Kunio)の備忘録 茶室・数寄屋・茶の湯・ヘリテージマネージャーのことなど

『武野紹鷗 わびの創造』

『武野紹鷗 わびの創造』
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戸田勝久先生喜寿記念論集刊行会編
思文閣出版
2009年6月刊行


内容 (思文閣HPより)

裏千家今日庵業躰であり、教授者(茶名宗安)と併せて、永年茶の湯研究に従事してきた戸田勝久先生の喜寿を記念し、武野紹鷗を基軸として、斯界の論者24人が原稿を持ち寄った論集。

目次

第一部 紹鷗像とその茶の伝統

武野紹鷗と千利休熊倉功夫
室町末期の三条西家の三栖庄経営と武野紹鷗(中村修也)
武野紹鷗と本願寺 ─三条西実隆をめぐって─(山田哲也)
武野紹鷗の書状 ─「紹鷗茄子」付属玄哉宛書状を中心に─(宇野千代子)
珠光「心の一紙」再考 ─『長歌茶湯物語』との関係において─(筒井紘一)
天正期・堺商人の剃髪 ─茶会記から─(谷端昭夫)
江戸時代前期の千家の茶の湯における武野紹鷗 ─元伯宗旦・江岑宗左を中心として─(原田茂弘)
齋田記念館所蔵武野紹鷗関係史料(鍵谷眞由実)
中世美学媒介者像の蹉跌 ─大正・昭和前期の紹鷗研究─(田中秀隆)

第二部 禅と文芸

紹鷗・宗瓦・宗朝の禅(泉田宗健)
鷗の詩想(石川忠久)
茶の湯と歌論に関わる一考察(福良弘一郎)
『紹鷗百首』のもたらす意味 ─佐賀県立図書館蔵本の紹介を中心に─(石塚修)
俳諧師たちの茶の湯 ─『熱田大ぶく』影印ならびに翻刻─(矢野夏子)
戸田勝久の紹鷗研究(小倉光夫)

第三部 好みとわびの表現

袋棚の研究 ─紹鷗袋棚と利休袋棚(志野棚)─(伊東明弘)
膚釜の創造 ─紹鷗・侘びへのとりくみ─(長野垤志)
紹鷗と竹の茶道具(池田瓢阿)
染織文化からみた武野紹鷗(佐藤留実)
紹鷗緞子について(吉岡明美)
「小倉色紙」と茶(名児耶明)
紹鷗時代の茶碗(竹内順一)
紹鷗所持名物道具の全容 ─天王寺屋宗伯所持道具とともに─(矢野環)
大徳寺黄梅院昨夢軒をめぐって ─伝紹鷗好み茶室の再々考─(桐浴邦夫)
紹鷗の茶室(中村利則)