建築 と 茶の湯 の間

桐浴邦夫(KIRISAKO Kunio)の備忘録 茶室・数寄屋・茶の湯・ヘリテージマネージャーのことなど

「再読 関西近代建築 旧橿原神宮駅」

『建築と社会』2010年5月号に「再読 関西近代建築 旧橿原神宮駅」を執筆いたしました。 

  • 再読 関西近代建築 旧橿原神宮駅奈良県橿原市 設計:大林組設計部(村野藤吾) 竣工:昭和14(1939)年

旧橿原神宮駅は、橿原神宮のへの玄関口の駅舎として建築されたものである。直線で急勾配の屋根は大和棟に由来する。この当時日本のモダニズムの展開において、日本建築は重要な要素であった。ここでいう日本建築とは寺院建築ではなく、伊勢に代表される「簡素な」神社建築、茶室、あるいは民家建築である。とりわけ大和棟の形式は好んで採用されていたようであった。