建築 と 茶の湯 の間

桐浴邦夫(KIRISAKO Kunio)の備忘録 茶室・数寄屋・茶の湯・ヘリテージマネージャーのことなど

『茶の湯空間の近代』第2報

『茶の湯空間の近代』1月刊行予定 - 建築 と 茶の湯 の間の第2報です。

本書は、近代における「茶の湯空間」のさまざまな側面についての論考です。
しかし、茶室や数寄屋の研究者が極端に少ないことを考慮し、わかりやすく概要も掲載しています。
各論についてもなるべくわかりやすく書いたつもりです。
内容を一部紹介しましょう。

  • 意外に思われるかも知れませんが、ブルーノ・タウトは、来日以前から数寄屋建築に興味を持っていて、さらに言うと少年時代から日本建築に興味を持っていたと述べています。(著名なI氏の論考では、それに関する部分はなぜか触れられていません。)
  • つまり茶室や数寄屋は、近代において西洋から大きく注目されていた建築だということができます。
  • 一方、日本においても、武田五一は新しい建築の動向を千利休の中に見出していました。
  • また堀口捨己の茶室研究は、過去のものではなく、現代建築としてみていたのです。