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建築 と 茶の湯 の間

桐浴邦夫(KIRISAKO Kunio)の備忘録 茶室・数寄屋・茶の湯・ヘリテージマネージャーのことなど

『モダンエイジの建築』

日本建築協会100周年を記念した図書『モダンエイジの建築』届きました。滋賀県庁舎、関電京都ビル、京都市美術館、甲子園ホテル、橿原神宮駅、大阪ロイヤルホテル、そして1935年の「茶室建築特集号」を担当いたしました。
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茶室特集号では、当時の建築家たちの認識として、茶室が過去の建築ではなく、まさにその時代を生きているものとしての認識であったことが、良くわかる内容となっていました。数寄屋建築家の木津宗詮や、当時の新進の建築家、吉田五十八の論考などが掲載されていました。また興味深いのが、当時の写真の撮り方です。現在とは違って、あえて戸を開けて撮った写真が多いのです。おそらく茶室の立体的な構成を見せたかったのだと思われます。

日本建築協会100周年

日本建築協会が100周年を迎え、記念行事が行われました。
www.aaj.or.jp
その一環として100周年記念誌が出版され、これまで『建築と社会』誌で連載されてきた「モダンエイジの建築 -「建築と社会」を再読する-」が掲載されました。
小著も数本掲載されています。
またあらためて、詳細は記したいと思います。

平成のちゃかぽん 有斐斎弘道館 茶の湯歳時記

淡交社から『平成のちゃかぽん 有斐斎弘道館 茶の湯歳時記』が、出版されました。
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伝統的な日本文化を現代に生かす活動を行っている「有斐斎弘道館」の茶会についての図書です。
弘道館の茶室と庭園の解説を担当いたしました。
弘道館の建築は一見さり気ないものですが、細部に着目すると、その材料や意匠にじつに興味深い工夫がなされています。時代背景や空間構成の変化なども興味深い点です。
数寄屋とはこういうもの、というお手本のような要素が内包されています。
本書を読まれ、あるいはじっさいに見学(要予約)されることをお薦めします。

意匠学会「デザイン理論」69号

昨年7月に意匠学会で発表した「数寄者高谷宗範の建築意匠について」が「デザイン理論」69号に掲載されています。
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これまで発表してきた、ジェントルマンアーキテクト高谷宗範の建築について、これまでの研究に新たな知見を加え発表した内容についての梗概です。

擁翠亭

この度、擁翠亭保存会の代表に就任いたしました。
微力ではありますが、擁翠亭の維持・管理、調査・研究に尽力して参りたいと存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
擁翠亭保存会|太閤山荘
http://www.miyaobi.com/taikou-sansou/yousuitei.html
【趣旨及び目的】(擁翠亭保存会HPより)
「擁翠亭」は、江戸時代前期、加賀藩士で京の彫金師であった後藤勘兵衛(覚乗)の屋敷に建てられた、日本一窓の多い草庵茶室である。設計者は3代将軍徳川家光茶の湯指南役であった小堀遠州(正一・政一)、遠州にそれを依頼したのは加賀藩主前田利常であった。この茶室には前田利常自身の好みが反映されていると考えられ、他所の茶室には見られない独自の意匠が随所に見られる。
室内には茶室の閉鎖性と茶屋のような開放感が同時に存在し、時に応じて陰から陽へと劇的に様相を変える。遠州の開放的な美意識「綺麗寂び」を体現する茶室といえよう。そのような歴史的茶室の保存・維持管理および、調査研究を進めることは、歴史的・文化的にとても重要なことである。
このたび、その「擁翠亭」を亭主宮下玄覇の私邸太閤山荘(京都市北区大宮釈迦谷10-37)に再組み立てしたことを契機に、擁翠亭保存会を立ち上げ、その貴重な茶室の維持・管理、調査・研究を主な目的とした活動を行う。日本文化の中心地たる京都において、それらの活動が、茶道文化の発展・啓蒙にも寄与することと考え、保存会が得た研究成果や情報については、希望者の請求に応じて随時提供してゆきたい。

建築士会 近畿建築祭

本日は、建築士会の近畿建築祭京都大会。
ヘリテージマネージャーセッションの意見交換会の司会を行いました。
内容は、いざというときの災害に対して、近畿のヘリテージマネージャーが協力しようという協議会の準備会を発足させようと言うことでした。
無事、各府県の皆様のご協力をいただき、準備会が発足することになりました。ありがとうございました。
来年度は、建築士会連合会の全国大会が京都で行われます。これに向け、皆さんと協力し、さらにこの活動を進めて参りたいと思います。
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写真はセッション最後の見学会で訪れた東本願寺勅使門

松殿山荘 講演会

本日は、松殿山荘において、講演会が行われました。
タイトルは、「高谷宗範「茶室と庭園」をめぐって」ということで、これまでの研究の成果の一部をお話ししてきました。
研究のことだけになると、つまらないので、先般サンフランシスコで講演した近代建築における位置づけ、などもお話ししました。
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こんなところからお話しを始めました。

寺田家旧蔵数寄屋関係史料調査報告書

ひとつき以上前のことですが、竹中大工道具館より『寺田家旧蔵数寄屋関係史料調査報告書』が発行されました。
私も、いくつかの図面の解題を記しています。
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(申し訳ありませんが、写真は拡大しても詳細がわからないようにしています)

・・・本報告書の刊行によって、さらに「数寄屋史料」の研究が深められ、数寄屋建築、茶道史をはじめ関連諸分野の研究の進展に寄与することになれば幸いです。・・・
公益財団法人竹中大工道具館「序」より

これらの史料から、江戸期の茶室について見えてきたこともあります。吟味しながら何等かの形で発表できればと思っています。

「数寄者高谷宗範の建築意匠について」

京都精華大学で行われた第58回意匠学会大会で「数寄者高谷宗範の建築意匠について」と題して発表して参りました。
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高谷宗範の代表作松殿山荘、芝川邸の茶室などについて述べ、武田五一の芝川邸洋館(現明治村)の床の間の幅や床柱の変更に宗範が関与している可能性に言及しました。そしてその著作からジェントルマンアーキテクトである宗範の建築に対する考え方を読み解き、松殿山荘が近代における和風建築の新たな展開を模索するものとして、藤井厚二が大山崎に実験住宅を建てたことに準え、壮大な(様式の)実験建築として建てたもの、との結論を呈示しました。
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日本建築学会 日本建築和室の世界遺産的価値特別調査委員会

日本建築学会の日本建築和室の世界遺産的価値特別調査委員会の委員に任命されました。
6月28日に第一回の委員会が行われ、出席して参りました。
www.aij.or.jp
委員会の設置目的は「・・・和室が国際的にも尊重すべき文化財として認知される状況を創出することを目的とする。」とあります。
和室は、世界的視点からみても非常に特異な形態です。一方で、近代建築、いわゆるモダニズムへの影響、あるいはモダニズムからの影響なども見られ、近代建築として、大きな役割を演じていたものでもあります。
もっとも、和室といっても、さまざまな側面があります。どのようにして「国際的にも尊重すべき文化財として認知される状況を創出する」かは、なかなか困難なことだろうと思われます。微力ながら尽力して参りたいと存じます。