建築 と 茶の湯 の間

桐浴邦夫(KIRISAKO Kunio)の備忘録 茶室・数寄屋・茶の湯・ヘリテージマネージャーのことなど

大阪ヘリテイジ水無瀬燈心亭

今日は大阪ヘリテイジの大会で水無瀬神宮燈心亭を案内し、それに関する講演を行ってきました。
素朴さと綺麗な意匠を組み合わせたこの建築を理解するには、茶室史の大きな流れが理解できているとわかりやすい。ということで、講演会では大づかみに茶室史を説明し、燈心亭の位置づけを説明してきました。

建築史学会

建築史学会令和六年度の大会が奈良女子大で開催され、「茶の湯空間としての東求堂同仁斎とその後」を発表いたしました。
同仁斎は、昭和40年の修理で、「いるりの間」の墨書が発見されるなど、茶の湯空間としての意味を持つ建築です。しかしながら、必ずしも建築史研究者がそのような見解を持つわけではなく、否定的な方もいらっしゃいます。
本研究は、それを補強するため、ジョアン・ロドリゲスの『日本教会史』あるいは当時の日記である『蔭凉軒日録』のこれまで扱われていなかった条を参考にして、同仁斎の茶の湯空間としての側面について論じたものです。基本は口頭発表でしたので、こんごこれをまとめて論文として発表する予定でいます。

とある書店

とある書店の和風建築コーナーです。
不肖私のかかわった本が9冊並んでいます。
どこかわかるでしょうか?
茶室33選 編著
茶室設計 著
茶の湯空間の近代 著
近代の茶室と数寄屋 著
茶室露地大事典 共著
和室学 共著
和室礼賛 共著
民家大事典 共著
建築知識202309 共著

BS11『偉人 敗北からの教訓』古田織部編

2月17日、BS11『偉人 敗北からの教訓』古田織部編に少しだけ出演しました。
youtubeでも配信されるようです。(おってお知らせします)
www.bs11.jp

追記(2/19)
www.youtube.com

和室シンポジウムin名古屋

和室シンポジウムが名古屋市名古屋市立大学学北千種キャンパス大講義室で行われました。
パネルディスカッション「和室とは何か?それは未来に失われてしまうのか?」のパネラーとして、「和室の拡がりと茶室」と題してお話しました。
日本建築のもつ独自性と国際性という切り口で、独自性の流れのなかに和室、そして茶室がある、という内容でした。

和室シンポジウムin名古屋

文化庁岡本氏の講演がありました

京都府庁旧本館正庁において、文化庁の岡本公秀氏の講演会「これからの文化財のありかたについて」が行われ、不肖私が司会を務めました。
文化財を取り巻く現状が厳しくなり、単に現状を維持するだけではなく、活用することの重要性をお話しになりました。
事例として、ユニークべニュー、古民家ホテル、まちじゅう博物館、VR、3次元スキャンなどが話題に上りました。
(ちなみにリーフレットの写真は京都府庁正庁の階段室です。)

市民講座2023