建築 と 茶の湯 の間

桐浴邦夫(KIRISAKO Kunio)の備忘録 茶室・数寄屋・茶の湯・ヘリテージマネージャーのことなど

講演

「山上宗二記」シンポジウム

茶書研究会のページに7/18(土)の「山上宗二記」シンポジウムについて掲載されています。茶書研究会www.miyaobi.com 茶書研究会「山上宗二記」シンポジウム ■「山上宗二記」シンポジウムのお知らせ ● 山上宗二(1544~1590)は、堺生まれの「薩摩屋」という…

弘道館講座

「武野紹鷗とそれ以前の茶の湯空間」 紹鷗の茶室にいたる二つの筋道、すなわち茶室の原型として「会所」そして町衆の「アン」について述べ、それが統合した形として紹鷗の四畳半を位置付け、お話ししました。「山上宗二記」の一間床の四畳半と「和泉草」の床…

近畿建築祭

1/31神戸で開催された近畿建築祭、「歴史的建造物調査 平時のネットワーク構築を考える」と題して行われたセッションのうち、京都府代表(KOMO(古材文化の会・伝統建築保存活用マネージャーの会)の代表)のパネリストとして参加しました。各府県のヘリテー…

「山上宗二記の茶室」

茶の湯文化学会近畿例会で発表しました。 内容は、先の「山上宗二記にみる茶室」を元にした発表です。 これまでと少し違った視点で、紹鷗や利休の茶室をみたものです。 論文・レジュメ_リンク

「甲東園芝川邸の茶室と高谷宗範について」

建築学会(神戸大学)での発表しました。 簡単な内容は以下の通りです。 松殿山荘のユニークな数寄屋建築群を造り上げたジェントルマンアーキテクト(プロではない建築家)高谷宗範は、芝川家の甲東園の屋敷(その洋館は明治村に移築されています)に茶室を…

千利休の茶室をめぐって

今日は市民講座で、利休の茶室についてのお話をして参りました。 私が、待庵、大坂屋敷の三畳大目などについての解説を行い、次いで神津朝夫先生には、『山上宗二記』からみた利休像と茶室についてお話しいただきました。 その後、待庵に関連しての自説(と…

弘道館茶の湯文化講座「近代茶室と数寄屋」

本日13:00~14:30、弘道館にて講義を行って参りました。 西洋建築が近代建築へとその姿を変えるとき、少なからぬ日本建築の影響がありました。厚い壁、小さな窓、自然と相対する建物は、薄い壁、大きな開口部、自然とかかわりの深い建物へと変貌を遂げました…

古典の日「街かど古典カフェ」特別講座Ⅱ

古典の日「街かど古典カフェ」特別講座Ⅱにて、松殿山荘の解説をして参りました。 http://f.hatena.ne.jp/kirisakokunio/20130712201035 (リンクが切れていたようでしたので改めました) と、いってもわずか10分です。 この短時間に松殿山荘の建築史的意義を…

茶室の計画2

建築士会の勉強会で、前回に続いて、「茶室の計画」の第二回目をお話ししてきました。 象徴としての茶室の各部、床の間や天井あるいは点前座を中心とした空間の上下、そして光と影についての講義です。 皆如庵。この円窓の光の奥に見えるものは・・・ 淡交別…

弘道館での講座

弘道館(京都市上京区)の講座で、茶室の見方についての講座を行いました。裏千家住宅を事例に引いて、空間の上下とそれをまぎらかす手法などについて、お話しして参りました。 茶の湯空間のおもしろさの一つは、空間の上下をいかに利用して平等ということを…

茶室の計画

京都府建築士会の伝統建築研究会の主催する茶室勉強会の講師を務めました。 タイトルは「茶室の計画」。 茶室は「美」の観点から語られることが多い建築ですが、一方で「用」すなわち計画的にも興味深い側面を持っている建築です。 茶事のことや八炉、床の間…

利休の茶室とその周辺@常陽藝文センター

今日は茨城県水戸市の常陽藝文センターで、「利休の茶室とその周辺」と題してお話ししてきました。 茶室の歴史として、千利休の茶室にいたるまでの経緯を簡単に説明し、利休の代表作、待庵と大坂屋敷三畳大目(台目)について、そして利休の弟子でもある高山…