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建築 と 茶の湯 の間

桐浴邦夫(KIRISAKO Kunio)の備忘録 茶室・数寄屋・茶の湯・ヘリテージマネージャーのことなど

山上宗二記にみる茶室

今日庵文庫より『茶道文化研究』第六輯が刊行されました。拙稿「山上宗二記にみる茶室」が掲載されています。
この中で一つの問題提起をしています。
30数年前の研究のことです。中村利則氏によって、千利休がつくったとされる妙喜庵待庵の祖形が『山上宗二記』に記載の「関白様御座敷二畳敷」であり、それは秀吉の山崎城に建てられたものであった、ということが発表されました。一部には異論があるものの、しかし主に茶の湯の研究者の間では、それが定説となりかけていたものです。
今回、改めて『山上宗二記』を吟味すると、そこには大きな疑問点が存在することがわかりました。つまり断定こそできませんが、「関白様御座敷二畳敷」は待庵とは切り離して考えなければならない、ということです。
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今後、各方面からのご批判、ご叱正を頂戴したいと存じます。
その上で、大きな問題点がないならば、これによって、千利休像の一部、また茶道史の一部には見直しも必要であろうと考えられます。
まずはご高覧賜りたいと存じます。
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