建築 と 茶の湯 の間

桐浴邦夫(KIRISAKO Kunio)の備忘録 茶室・数寄屋・茶の湯・ヘリテージマネージャーのことなど

孤篷庵・大仙院見学

今日はNHK文化センターの見学会で、孤篷庵と大仙院に行ってきました。
■孤篷庵忘筌
慶長17年(1612年)、小堀遠州大徳寺塔頭の龍光院内に江月(こうげつ)宗玩(そうがん)を開祖として建立しました。当初は龍光院内にあり小規模なものであったと思われますが、寛永20年(1643年)に現在地に移りました。その後、寛政5年(1793年)の火災により焼失しますが、遠州を崇敬した松江藩主の松平不昧(ふまい)が古図に基づき再建しました。「孤篷」は孤舟(こしゆう)のことで、小堀遠州が師事した春屋(しゆんおく)宗園(そうえん)から授かった号です。
■大仙院本堂(方丈)
永正10年(1513年)に古岳宗亘が自分の隠居所として建立したもので、日本の方丈建築としては東福寺・龍吟庵方丈に次いで古い遺構です。